FXとは?初心者向け投資FXの入門解説
2019/01/22
FXとはどういう投資なの?
FXとは外国為替証拠金取引を意味する「Foreign Exchange」の略語です。
日本語でも英語でも正式名称は難しいイメージを与えますが、実は初心者向けの投資なのです。
FXとは何か?内容を簡単に言うと、日本の円や米ドルなど通貨その物を交換・売買することで利益を出す取引のことです。
通貨と通貨には「交換できる価格(=為替レート)」というものがあり、為替レートは常に動いているため、差額が生まれるのです。
例えば「1ドル=100円」のときに10万円で米ドルで1,000ドル買うとします。
その後円安になり「1ドル=110円」になったら手持ちの1,000ドルは11万円に交換できるので、1万円の利益を得られます。
このように異なる2国間の通貨を取引して、為替レートの差額で利益を目指す取引がFXなのです。
その手軽さと分かりやすさからプロ投資家だけでなく、普通の主婦やサラリーマンの方にも大人気となっています。
FXで利益を出すもう一つの方法スワップポイント
FXで利益を出すには前述したような為替の変動を利用して利益を目指す「為替差益」と言う方法と日本と外国の政策金利差を利用した「スワップポイント」という方法があります。
日本は政策金利がマイナス金利になるなど超低金利の国です。一方トルコや南アフリカなど新興国では政策金利が数%もある国があります。
この政策金利の差を利用して、日本円で日本より政策金利の高い国の通貨を買うと「スワップポイント」という利益が発生します。
これは、外貨を買うだけで毎日発生します。
例えば2016年2月現在、日本円でトルコリラを1万通貨買うと100円前後のスワップポイントが毎日入ってきます。年間3万円以上の計算ですね。
このように、通貨を買ってそのままにしておく長期運用で利益を目指す方法がFXのもう一つの利益の出し方です。
※但し、逆に日本より金利が低い通貨を買った場合、スワップポイントを毎日支払わなくてはならないので注意が必要です。
FXが普通の主婦やサラリーマンにも人気の理由とは
FXが初心者向けと言われる理由はいくつもあります。
①4,000円程度からと投資なのに少額から始める事が出来る。
②株の場合9時~15時の間しか市場が開いてないが、FXは24時間市場が開いているので自由な時間に取引が出来る。
③取引対象が通貨なので、株の様に膨大な銘柄から選ぶ必要が無い。特に初心者は「米ドル/円」という王道があるから迷わない。
④無料で練習出来る「デモトレード」機能を搭載しているFX会社があるので、とりあえず試してみたいと言う人も無料でFXを試すことが出来る。
⑤数百万人規模の人が行っている投資なので、情報収集や共有がしやすい。
⑥自動で賢いプログラムが売買してくれるシステムトレードという機能を備えたFX会社もあるので、難しい知識必要なく取引が出来る
⑦スマホ1つあれば口座開設から取引まで全部できるのでPC要らず!
4,000円程度から出来る理由とは?
FXには「レバレッジ」と言う手持ちのお金を証拠金として最大その25倍まで取引出来る仕組みがあります。
FXでは通常1万通貨からの取引になりますが、FX会社の中にはその10分の1の1000通貨から取引が出来る所もあります。
1000通貨対応の場合、例えば豪ドルが1ドル100円前後として「1000ドル=10万円」からの取引になります。
ここにレバレッジを掛けることで、最大その25分の1の4,000円程度からFXを始める事が出来ます。
株では最大3倍までしかできませんので、少額から始めたい人にFX取引は向いています。
FXは24時間取引が出来る
投資のもう一つの代表格「株」の場合、前場と呼ばれる朝9時から11時30分までと後場と呼ばれる12時30分から15時までの時間しか市場は空いていません。
しかしFXの場合平日は24時間市場が開いているので、普段仕事をしているサラリーマンやなかなかまとまった時間が取れない主婦の方でも、自分の好きな時間に取引出来るので始めやすいです。
膨大な銘柄に迷わない
株取引の場合、東証1部に上場している会社だけでも2000近い会社数があります。
この中からこれから上がりそうな株、下がりそうな株の情報を収集して売買して行くのは、特に投資初心者には大変です。
FXの場合、通貨その物の取引なので数が多くなく、メジャーな通貨取引でも十分利益が狙えるので、銘柄選びに迷いません。
特に初心者は世界一流通量の多い「米ドル」と一番馴染みの深い「円」の売買をするのが分かりやすく始めやすいです。
無料練習出来るデモトレード機能がある
FXは少額から取引が可能ですが、それでも初めての時は実際のお金を使わずに、まずは練習してみたいですよね。
FX会社の中には実際の相場だけど仮想通貨を利用した、無料で試せる「デモトレード」を搭載している所があります。
実際の相場と取引環境を使うのでFX取引がどんなものかを遊びながら体験できるので、FX初心者はまずはデモトレードで試してみましょう。
デモトレードQ&A
Q:デモトレードと本番の違いは何ですか?
A:一番の違いは、自分のお金か仮想のお金かの違いです。それ以外では、現実のFX取引と何ら変わりがありません。言葉だけでは分かりにくい、ツールの使い心地を試す事が出来、便利な点、不便な点を理解する事が出来ます。
Q:デモトレードのメリットは?
A:ツールを理解するだけでなく、FXそのものの理解をする上でもデモトレードは有効です。実際に試す事で注文の出し方を勉強する事が出来ます。
Q:デモトレードをするときの注意点は?
注意点としては、あくまでデモトレードである事を理解しておくことが大事です。実際に自己資金で取引を行う時とでは、メンタル面で違いが出る事があるのを心に留めておきましょう。
FXユーザーが多いので情報共有しやすい
日本国内のFX会社の口座数を合わせるだけでも数百万口座数あります。
同一ユーザーの複数口座も交じっていますが、それでも大変多くの人がFX取引をしています。
多くの人がやっているぶん、ネットでも色々な情報が発信されており、情報を探したり質問したりと共有しやすいのがFX取引です。
自動でお任せ取引出来るシステムトレードがある
FXは通貨を売買することで利益を出すのを目的としていますが、特に初めての場合はどのタイミングで買ったり売ったりしていいのか判断に迷いがちですし、事前に予測するために経済情報を調べるのが面倒と言う方もいます。
そのような方向けにFX会社の中には、最初に設定するだけで後は賢いプログラムが自動で売買してくれる「システムトレード」というツールを提供しているところもあります。
システムトレードを利用すれば、詳しい情報を仕入れたり売買タイミングに迷ったりという事から開放されます。
初心者向けに見えますが、プロの方もシステムトレードと手動トレードを併用するなど積極的に活用しています。
スマホ一つで口座開設から取引まで出来る
少し前まではスマホで出来ることと言えば、相場情報を見たりニュースをチェックしたりくらいでしたが、今ではFXユーザーの半数以上がスマホで取引している程「FX取引と言えばスマホで」が当たり前になっています。
スマホで取引しやすい様にFX会社も日々ツールを改良しているので、PCに劣らない使い心地で何時でも何処でも取引が出来ます。
FXで成功するためにマイルールを作ろう
FXを始める前に「自分の取引ルール」を決めておかないと、相場の変動に右往左往してしまいチャンスを逃してしまいます。
FXをする時はルールを作り、それを守って取引しましょう。
●ルール1:損切りラインを決める
FXを始めるにあたって「損切りラインを決める」、これが一番大事です!
具体的に言うと「レバレッジを何倍」にして、「いくらまでの値幅まで動いて損したら損切りする」のかを決めます。
つまり、初めに損失の許容金額を決めておくことが大切です。これは自分の投資金額によっても変動します。
注文を出したら、必ずすぐに「損切りの注文」も入れておきましょう!
人は感情に流されやすいものです。
特に、損をしている時は、なかなか決断できないものです。
どれだけ感情を入れずに、そして機械的に、トレードできるかが勝負の分かれ目です。
一つの解決策として、自動的に売買をしてくれるシステムトレードを使うのも手です。
もちろん、損切りも自動でしてくれます。
●ルール2:取引する資金を決めておく
取引する際は、必ず生活費とは別の余裕資金で運用をするようにしてください。
生活費をFXで運用していると、間違いなく損切りができなくなります。
また、可能な限りレバレッジを抑える事で、もしもの急変でも強制ロスカットされづらくなります。
ちょっと為替が変動しただけで証拠金がなくなって心の余裕も無くなるので、ある程度の金額は証拠金として運用することをおすすめします。
●ルール3:取引する時間を決める
「24時間取引ができるFX」だからと言って、FXを長時間しようとしないでください。
やらない時間を決めることも大切です。
集中してトレードすることと、自分が得意なトレード時間を決めましょう。
無理やりポジションを持たないことも大切です。
FX中毒の人は、ポジションを持ちたがりますが、自分の中で明確なトレードチャンスの時にだけ、ポジションを持つようにしましょう。
取引スタイルを決めよう
FXの口座を開設する前にまずやっておきたいのが、自分のトレード方法を決める事です。
数あるFX業者の中から自分に合ったFX業者を選ぶことは、とても容易なことではありません。
しかし、ある程度自分のトレード方法を定めることによって、そのトレード方法に最適なFX業者を絞ることが出来ます。
スタイル①:スワップポイントで長期運用したい
スワップポイントでの利益狙いであれば、高金利通貨を買って長期保有するスタイルとなります。
FXが人気理由の1つがこのスワップポイントで外貨預金と比べても貰える額が大きく、いつでもやめたり再開したりできる柔軟性が魅力です。
※スワップポイントの注意
日本より政策金利が高い国の外貨を買えばスワップポイントを受け取れますが、逆に日本より政策金利に低い通貨を買った場合はスワップポイントを払うことになります。買いたい通貨の政策金利には注意しましょう。
♠ こんな人に最適!
長期運用が主となりますので、日々チャート画面を見続ける必要もなく、
のんびりゆったりトレードしたい人には適しています。
♠ スワップ派に最適なFX業者とは?
・スワップが高い
・通貨ペアが多い
・FX会社の信頼性・安全性
スタイル②:スキャルピングやデイトレードと言った短期売買
スキャルピングは、レバレッジを高めにかけ、数秒~数分という短時間で利益を狙う売買を繰り返します。
デイトレードはそれよりも長く数分~数十分程度の間隔で取引を繰り返します。
1回の利益は少ないですが、これを1日に何度も積み重ねて大きな利益にしていく手法です。
スキャルピングもデイトレードもその日のうちに決済してしまうので、スワップポイントは関係ありません。
常に画面を見ているので相場の急変にも対応しやすく、大きな損失リスクが少ない手法です。
♠ こんな人に最適!
わずかな利幅を狙うため、チャート画面を見続けられる時間がある方に適しています。
また、短期トレードであれば比較的レバレッジ効かせてもリスクが抑えられているので、
FX初心者など資金が少ない方でも、大きな資金でトレードする事が可能になります。
♠ スワップ派に最適なFX業者とは?
・手数料が無料
・スプレッドが極力狭い
・サーバが安定している
スタイル3:数日単位でゆっくり取引するスイングトレード
スイングトレードとは、数日~2週間ほど期間で売買を完了させるトレードを行います。
基本的に為替相場というのは上下を繰り返すので、その波を予測してトレードを行います。
スイングは基本的に日をまたぐので、スワップ金利も狙えますが、ポジションを数日保有し続けるので、為替の動きが予想に反しても耐えられる資金余力は必要です。
この手法では、直近の相場の動きを予測しトレンドをつかめば、終始レートの動きを見ている必要がないので、日中は仕事で継続して取引が行えない方に向いているトレードスタイルです。
♠ こんな人に最適!
日中は仕事で忙しいサラリーマンや主婦など、基本的に夜しかFXができない方に適しています。
♠ スワップ派に最適なFX業者とは?
・情報ツールが充実
・スワップが高い
スタイル4:上級者向けポジショントレード
ポジショントレードとは数週間から数か月・年単位で為替の動きをチェックして大きな利益が出た時に決済をする手法です。
気楽に出来て初心者向け!と思われるかもしれませんが、実はかなり上級者向けのトレード方法です。
というのも1週間程度ならともかく数か月先の為替の動き予測するのは非常に困難だからです。
経済は刻一刻と変化しており、数か月先では今では想像も出来ないような相場になっていることも多々あります。
またそれだけ長い期間資金が動かせないのでお金に余裕が無いと厳しいというのも上級者向けの所以です。
長期運用する場合は為替差益ではなくスワップポイント益で地道に利益を目指す方が良いでしょう。
♠ こんな人に最適!
多額の資金を用意できて低レバレッジでFX運用が出来るトレード上級者。